家政婦の守秘義務

最も個人のプライベートな部分で仕事をするわけですから、当然他人に知られては困る個人情報を知り得る立場にあります。現状は、万が一家政婦が家人のプライバシーを外部に漏らしても、刑法で裁くことはできません。しかしながら、家政婦と雇用先の業者との間に締結している契約には、守秘義務に関する項目はあるはずです。もし守秘義務に違反して損害賠償に発展した場合、刑法ではなく民法になります。家政婦程個人の秘密を知り得る位置にいる他人は存在しないため、時にトラブルが生じます。

通常、派遣契約をする場合、契約終了後も派遣先で知り得たデータや情報を外部に漏らしてはいけないということは、派遣契約時の講習会やE-Learningなどで厳しく指導されます。しかしながら、英国の有名サッカー選手の家政婦が、選手の家庭の極めてプライベートな情報をメディアに流したことが原因で解雇されました。しかも、ことは解雇で終結したわけではありません。家政婦は契約書を盾に選手側から訴えられています。

家政婦自身にも、家政婦を雇う側にもリスクはあります。先に挙げた有名サッカー選手は、別件で二人の家政婦が窃盗で逮捕されています。人は時として魔がさすことがある生き物です。裕福な家庭で家政婦として働くうちに、誘惑が心の忍びこんでしまうことも考えられます。家政婦という職業は、特別な自己抑制力が必要と言えるのです。