家政婦との距離

フィリピン人家政婦が派遣先の家族との距離感を保つことに長けているのは前述の通りですが、日本人の多くは家政婦を雇うことに慣れていません。自分の家の隅々まで他人に見られることに対して、大半は強い抵抗感があるのです。そのため、近年は家事代行をビジネスと割り切ってサービスを提供する業者が増えています。ビジネスであれば、サービスに対して代価を払うことで一定の距離感を保つことができます。しかしながら、地方では業者を家に入れる際にも、お茶やお菓子のサービスをする御宅は多く、ビジネスライクに人と接する事は人情的に難しいのが現状です。

東京に住むメリットとして、人と距離を置くことに抵抗感がないことがあります。あまりにも人が多く、半径5m以内に人がいない状況が殆どないため、人との距離感を保つため心の一部を閉ざすしかないのです。ビジネスライクな関係で、家政婦を家の中に入れる事に対しても、割り切りがしやすいのも東京など都心部ならではと言えるのです。そのため、家政婦は全国で需要があるとは言え、その数は都心部に集中していることは言うまでもありません。

以前はテレビドラマなどで、家政婦は家の事情を覗くことができる立場にある様なイメージが作られましたが、実際に様な家政婦を雇いたい方は皆無でしょう。深入りせず淡々と家事をこなすことで、雇われやすい状況を自身で作ることこそが、長期雇用に繋がると心得ています。